――――カシャン




音と同時に、男の下顎めがけて左で肘打ちを咬ます。




「う゛っ......」




痛みで歪んだ顔と、呻き声。




不意打ちだったみたいで、完璧に顎にはいったみたい。




それを見向きもせずに、銃を素早く奪う。




「なっ...!!」




仲間が驚く素振りを見せる。





そんな彼らに、銃口を向ける。






「―――――形勢逆転...だね」





ピッと顔にかかる髪を手で払い、なびかせる。