【送信完了】の文字が出て、ベンチから立ち上がる。 「そろそろ帰ろっか」 「ん。分かった」 飲み終えた缶コーヒーをゴミ箱に捨てる。 もう、陽は落ちて空には星が出ている。 でも、辺りは明るいの。 幻想的なイルミネーションの世界だから。 観覧車の中で想像した通りに、いやそれ以上に綺麗だった。 木はゴールドに輝いていて、暗い夜空に映えていた。