「もう7年ですか。速水さんおいくつでしたっけ?」

「ん?俺は26歳。いい加減覚えてよ。悲しくなるじゃないか。」
速水さんはヘラっと笑う。


――――このお店はもともと速水さんのおじさんが経営していたらしい。
なんでも、速水さんの名前を付けてくれたのがおじさんだったらしく、両親が忙しい速水さんは、親よりもおじさんに懐き・・・。とまぁこんな感じで、おじさんが亡くなったときに速水さんがあとを継いだ。
その時速水さんは19歳で。おじさんはもともと速水さんのために店を開いてるようだったから、利益は無視していたとかなんとか。
だからこのお店には速水さんの好きな食べ物ばかりだ。