テレビをつけ、パンをトースターに放り込んで、身支度を始める。 四角い箱から聞こえる気を落とすようなニュースも、中々耳に届いてこない。 焼きあがったパンにバターを塗る。 パンを一口かじってようやく気付く。不機嫌さを宿らせた自分の指先に。 どうやら今朝みた夢のせいらしい。