「幸、お前さ、悲しいよな」


ピピピピピ

無機質な目覚ましの音に体を揺すられた私は、ぼんやりと天井を眺めた。
一体、何年前の夢を見たんだか。

まだまだ目覚めない体を起こして、叫び続ける目覚ましを止めた。