「・・・アントレにはもちろん来てよ。
丸山さんもいるし、速水さんだって待ってる。」
やっと絞り出した言葉は、私が伝えたいことじゃなかった。

優斗くんは、私の言葉を聞いて少しホッとしたような表情になった。

「・・・今日は来てくれてありがとうございました。」

心臓がどくどくうるさい。
こんなことを伝えるために来たんじゃないだろう。