「えっと、その・・・」
折角優斗くんが切り出してくれたのに、何を伝えたいのか分からなくなる。

「あの、この前のことなら、大丈夫です。」

「え?」

「言いたいこと、わかります。もう変なこと言いません。でも、アントレには行ってもいいですか?速水さんのココア、好きなんです。」
優斗くんが力なく言った。

私は言葉を継げなくなった。