速水side

オムライスを平らげて帰って行った高山。

背中を見送りながら、笑顔を作った。
視線を落とせば、3本の吸い殻の入った灰皿。
いつの間にか、4本目に手をつけていた。

”今日は、随分煙草吸いますね。”


「・・・そりゃ、吸いたくもなるっつーの・・・」


また負けるぞ?
背中押して、どうすんだよ。

苛立ちをおさえながら、4本目を灰皿におしつけた。