「・・・ふざけてますか?」

震えている自分に気付きながら、声を絞り出した。

「はは、冗談だよ。そんなに怖かった?ごめんごめん」

いつもの笑顔に戻ってそう言う速水さん。
言いながら、3本目の煙草に火をつける。


私はすっかり緊張がとけてしまった。
脱力してしまう。