次の日になると、俺は自分の部屋で眠っていた。 由梨乃に聞くと、兄貴は自分のアパートに帰ったらしい。 俺は傷が良くなるまで、家で休むことにした。 休んでいる間、考えるのは幸さんのことばかり。 今すぐ、想いを伝えようと思った。 結果的には兄貴の言う通り、幸さんに拒絶された。 息を吸い込むと、また傷が痛みだした。