お店のドアに手をかけた瞬間、速水さんに呼び止められた。

「いつもありがとな。なんかおごる。予定無ければ飯食ってくか?何でもいいぞ。」

「ありがとうございます。でも先約があるので。」

「・・・そっか、気をつけてな。今日は冷えるみたいだから。」

速水さんは少し驚きつつも、いつもの笑顔で送り出してくれた。