アイボリーのワンピースを身にまとった女はすたすたと近づいてきて


パンッ


と俺の左頬を叩き


「サイテー」


と捨てゼリフを吐いて出て行った


「バカだな…」


ジンジンと熱くなる頬に手を当て笑った




朝になったら 


自分があの後シャワーを浴びたのか


とか


なぜ飲んだ覚えのないビールのあき缶がテーブルの上にでてるのか


とか疑問点がいくつか浮上してきた。


ほぼ毎朝こんなんだから慣れたけど


左頬の感覚からすると昨日の失態は夢じゃなかったらしい


「痛ぇ…」


洗面所の鏡を見ても右とは一目瞭然で、赤く腫れていた


まぁ、自業自得か。


ビールの缶と脱ぎ散らかした服を片付けながら学校に行く仕度を始めた