いつもリクが寝ているベッドで……
ったく、ユウって奴はなんて野郎だっ!
さっきまで、リクが……って誤解して泣いてたあたしの涙を返しやがれ!!
怒りが収まらないあたしの横に座っていたリクが立ち上がる。
「夕食まだだよね」
そういえば、お昼も食べてなかったことを思い出す。
「隣からカレー取ってくるよ。ちょっと待っててね」
そう言うとあたしは自分の部屋に帰った。
リビングではカーペットの上に寝転んでテレビを見ている拓にぃの後姿がある。
「お。律子帰って来たのか」
拓にぃはあたしの顔を見ずに言ったあとお尻をかく。
すっかり寛いでいる拓にぃにも怒りを覚えたけど、まあ、ちょっとは心配してくれたのかなって寛大な気持ちで見ていた。
「また彼女とケンカ?今日は帰ってよ」
「泊まっていくに決まってるだろ?その方が律子だっていいんじゃね?陸人んとこお泊りできて」
「あのね~。そんなに迷惑かけられないの!」
「そうか?」
寝返りをしてこっちを見た拓にぃの顔がにやけている。
「な、何よ」
「律子がオレの電話を切った後な。陸人。血相変えて来たぞ?」
「へ、へぇ。そうなんだ」
そんなに心配してくれてたのかな……
ううん。自分がしてもいないことを誤解された事が嫌だったんじゃないのかな?
「意外に脈あり?」
「そんなこと……って…………あああああっ」
コンロの上にあるはずの鍋がないと思ったら、シンクで水に浸かった鍋を発見して大声を上げる。
「もしかしてだけど……カレー全部食べたの?」
またテレビを見始めた拓にぃに恐る恐る聞くと。
「だって、律子が全部食べろって」
あ、あたしのカレー……
リクに食べてもらいたかった初めて作ったカレーが……
「嘘でしょ……」
「おお。旨かったぞ」
あたしは拓にぃの前に立つと上から見下ろし、拓にぃの胸ぐらを掴み揺すぶった。
「返しやがれっ。あたしが血を流しながら作ったカレーを今すぐ返せっ!」
「んな。無茶な」
ったく、ユウって奴はなんて野郎だっ!
さっきまで、リクが……って誤解して泣いてたあたしの涙を返しやがれ!!
怒りが収まらないあたしの横に座っていたリクが立ち上がる。
「夕食まだだよね」
そういえば、お昼も食べてなかったことを思い出す。
「隣からカレー取ってくるよ。ちょっと待っててね」
そう言うとあたしは自分の部屋に帰った。
リビングではカーペットの上に寝転んでテレビを見ている拓にぃの後姿がある。
「お。律子帰って来たのか」
拓にぃはあたしの顔を見ずに言ったあとお尻をかく。
すっかり寛いでいる拓にぃにも怒りを覚えたけど、まあ、ちょっとは心配してくれたのかなって寛大な気持ちで見ていた。
「また彼女とケンカ?今日は帰ってよ」
「泊まっていくに決まってるだろ?その方が律子だっていいんじゃね?陸人んとこお泊りできて」
「あのね~。そんなに迷惑かけられないの!」
「そうか?」
寝返りをしてこっちを見た拓にぃの顔がにやけている。
「な、何よ」
「律子がオレの電話を切った後な。陸人。血相変えて来たぞ?」
「へ、へぇ。そうなんだ」
そんなに心配してくれてたのかな……
ううん。自分がしてもいないことを誤解された事が嫌だったんじゃないのかな?
「意外に脈あり?」
「そんなこと……って…………あああああっ」
コンロの上にあるはずの鍋がないと思ったら、シンクで水に浸かった鍋を発見して大声を上げる。
「もしかしてだけど……カレー全部食べたの?」
またテレビを見始めた拓にぃに恐る恐る聞くと。
「だって、律子が全部食べろって」
あ、あたしのカレー……
リクに食べてもらいたかった初めて作ったカレーが……
「嘘でしょ……」
「おお。旨かったぞ」
あたしは拓にぃの前に立つと上から見下ろし、拓にぃの胸ぐらを掴み揺すぶった。
「返しやがれっ。あたしが血を流しながら作ったカレーを今すぐ返せっ!」
「んな。無茶な」