マンションに着くとリクはあたしを自分の部屋に連れて行った。
「いいよ。もう出かけないから」
「いいから、入って」
リクが女の人と一緒にいたこの部屋に入ることを躊躇っていると、リクがあたしの手を握った。
「リツにちゃんと話したいんだ」
これは……
リビングであの女の人が待ち構えていて、リクがあたしを友達だよって紹介するパターンか?
そんなの酷過ぎるよ……
キッチンに続く扉をリクが開けると、あたしは顔を背ける。
ああ……
リクの新しい彼女との対面だ。
今までの人生の中でワースト1の出来事になりそう……
リクは容赦なくあたしを中へと連れて行く。
そんな……
って。あれ?
キッチンにもリビングにも誰もいない。
拍子抜けするが、リクの部屋にいるのかもと目はドアに向いていた。
「安心して。誰もいないから」
リクはテレビの前のソファに座ると、自分の横に座れと言うようにポンとソファを叩いた。
あたしはちょこんと行儀よくソファに座る。
「リク。話しって……」
覚悟はイマイチできてはいないが、さあ、あたしをぶった切るなら早くやって頂戴。
「今日、兄貴に会って話してからここに帰ってきたらユウと女がいた。それだけだよ」
「ユウ?」
「知らない?俺とクラスで一緒の」
あ。思い出した。
リクに告白をしに行ったときに、一緒にいたマイペースの人。
「ユウにはここ教えてなかったのにどうやって知ったのか分からないけど」
「そのお友達がここで女の人とナニしてたわけ?」
「前住んでたところでもホテル代わりにされちゃって、だからここへ引っ越してからは言ってなかったのに」
「そう……なんだ」
な、なんだ。
あたしが聞いたのはユウって人とその彼女がナニしてたところなのね……
「安心した?」
「え?あ。ま、まあ……」
リクが言うことは本当だと思う。
あたしが聞いたのは女の人の声だけだったし……
思い出すとボッと顔が赤くなった。
あたしっ。気づいてなかったけど、凄いもの聞いちゃってたのね。
「いいよ。もう出かけないから」
「いいから、入って」
リクが女の人と一緒にいたこの部屋に入ることを躊躇っていると、リクがあたしの手を握った。
「リツにちゃんと話したいんだ」
これは……
リビングであの女の人が待ち構えていて、リクがあたしを友達だよって紹介するパターンか?
そんなの酷過ぎるよ……
キッチンに続く扉をリクが開けると、あたしは顔を背ける。
ああ……
リクの新しい彼女との対面だ。
今までの人生の中でワースト1の出来事になりそう……
リクは容赦なくあたしを中へと連れて行く。
そんな……
って。あれ?
キッチンにもリビングにも誰もいない。
拍子抜けするが、リクの部屋にいるのかもと目はドアに向いていた。
「安心して。誰もいないから」
リクはテレビの前のソファに座ると、自分の横に座れと言うようにポンとソファを叩いた。
あたしはちょこんと行儀よくソファに座る。
「リク。話しって……」
覚悟はイマイチできてはいないが、さあ、あたしをぶった切るなら早くやって頂戴。
「今日、兄貴に会って話してからここに帰ってきたらユウと女がいた。それだけだよ」
「ユウ?」
「知らない?俺とクラスで一緒の」
あ。思い出した。
リクに告白をしに行ったときに、一緒にいたマイペースの人。
「ユウにはここ教えてなかったのにどうやって知ったのか分からないけど」
「そのお友達がここで女の人とナニしてたわけ?」
「前住んでたところでもホテル代わりにされちゃって、だからここへ引っ越してからは言ってなかったのに」
「そう……なんだ」
な、なんだ。
あたしが聞いたのはユウって人とその彼女がナニしてたところなのね……
「安心した?」
「え?あ。ま、まあ……」
リクが言うことは本当だと思う。
あたしが聞いたのは女の人の声だけだったし……
思い出すとボッと顔が赤くなった。
あたしっ。気づいてなかったけど、凄いもの聞いちゃってたのね。