「ねぇ、紘哉サン」 「何だ?」 「ずっと考えてたんスけど、何で僕達がこんな事してるんスか?」 「……知らね」 ホストクラブ『エリス』前。 紘哉と霞は冴えない顔でクラブの前に立っていた。 推理勝負は一時休戦。 今は協力して情報を仕入れることが優先された。 「普通に捜査すりゃあいいじゃないッスか。 何でこんな面倒なことするんスかね?」 「俺に聞くな」