「こんな弱腰の探偵なんて見たこと無いッスよ。 ここに探偵がいるから俺達の出番はない?冗談よしてください」 「てめぇ……」 霞は静かに紘哉に歩み寄る。 「本当はそんな事言って、自信ないだけッスよね?」 「んなわけあるか」 「だったら捜査すりゃあいいじゃないッスか。そっちの方が僕もやる気が出る」 「どういう事だ……?」 紘哉が顔をしかめると、霞はニヤリと笑った。