「あだっ!」

壁に頭をぶつけ、悲鳴をあげる恵一。
紘哉はお構い無しに彼の胸ぐらを掴んだ。

「どういう事だよ?ニ十文字以内で説明してもらおうか」

「どういう事も何も、俺はただ紘哉に依頼しただけだよ」

「説明になってない!オマケに二十文字越えてるだろうがっ!」

「あー……そうかもな」

恵一は軽く笑う。
とうとう紘哉の額にも青筋が浮かび出した。