途端に長斗の顔に青筋が浮かぶ。
恵一は縮こまった。
そして――

「花形ぁ!!お前何余計な事してくれとるんじゃあ!!」

「ひいいいっ!!ごめんなさい警部!!」

現場に響き渡る怒声。
霞は耳を塞ぎながら、ニヤニヤした様子で二人を見ていた。

「探偵はこっちで手配すると言っただろうが!勝手に増やしてどうする!」

「すみません!聞いてませんでした!」