「もうさ……俺どーしたらいいのかわかんねーんだよ」
徐々に目の端に涙を溜めていく恵一。
それを見た紘哉は一層顔を歪めた。
「紘哉ぁ!助けてくれよぉ!!」
「うるさい!いいから離れろっ!
困った事があったらお前の知り合いの弁護士に頼めばいいだろうが!」
「えー、アイツぅ……?でもぉー……」
恵一は紘哉にすがり付く。
紘哉は振りほどこうと、腕を思いっきり振った。
「どうしたんだ?」
その様子をたまたま見た美月が、おかしそうに笑いながら聞いてくる。
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