「それで、定侍さんが青酸カリを持っていたと?」

「そう言う事だ。恐らく、カモフラージュするためだろう」

「そこは霞さんと同じなのね」

「まあな」

図星だったのか、定侍は先程から全く喋らなくなった。

紘哉は振り返って視線を恵一の方へ向けた。

「ケイ、現場にあったコップの中身から何か検出されたか?」