紘哉の言葉に五人はざわついた。

「何でそんなものが……」

千津火が顔をしかめ、拳を握りしめる。

「知らないッス」

「……は?」

霞の返答に、周りは一瞬にして静かになった。
紘哉も思わず眉を寄せる。

「何でそこにカリのビンがあるのかは分からないッス。
恐らくカモフラージュだとは思うんスけど、別に毒殺じゃないし……」