「で、昨日の電話は何だ?」

『あ~、アレ?何だっけなぁ。眠くて覚えてないや』

「……いい加減シバくぞ」

『ごめんなさい。警部からの伝言です』

紘哉が凄むと、恵一はすぐに謝った。
ついでに、もぞもぞと動く音もする。

「で、何?伝言?」

『そうそう。シャラオの推理が完璧に繋がったんだとよ』

「犯人が分かった上で、証拠も掴んだって事か……」