「それでは、俺はこれで失礼します」
「えっ!?ちょっ――」
「どうぞごゆっくり。お嬢さん」
紘哉は頭を下げると、その場を立ち去ってしまった。
その場に残された羽兎と眞宇人。
バカなの?そうなの?
あんだけ助け求めてるのに気付かないの?
もしかしてワザとか!
「――で、どうなんだ?」
「~!!」
もうどうにでもなれ!!
「冗談止してください。眞宇人さんが好きです!」
そう言った羽兎の笑顔は、誰でも分かるくらいひきつっていた。
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