現場の荒し、もとい調査が終わり、二人は部屋を出た。
もちろん、ソファはキッチリと元の位置に戻してある。
紘哉が写真を撮ったのはそのためだった。

「うーん……ビックリするほどの収穫じゃなかったね」

羽兎が伸びをしながら紘哉に言う。
彼も眠そうに欠伸をした。

「あれ?こんな所で何してんの?」

突然後ろから声を掛けられ、二人は振り返る。

そこには眞宇人が立っていた。