一通り彼はソファの周りを写真に納めると、おもむろにソファを動かし始めた。
すぐさま、羽兎が驚きの声を上げる。

「えっ!?何荒らしてんの!?」

「荒らしてない。探してるだけだ」

構わず彼はソファの左側をずらした。

すると、ソファの下から小瓶が出てきた。
中には透明な液体が入っている。

瓶の側面にラベルが貼ってあるが、文字が消えかかっていた。