紘哉は再び殺害現場に来ていた。 「体調が優れない」と適当な理由をつけておいて。 「……」 周りに誰もいないことを確認し、彼は紫の仕切りで囲われた場所に足を踏み入れる。 しかしそこにいた人物を見た彼は、思わず足を止めた。 「あれ?どうしたのさ?」 「……何でワトコがここにいるんだよ」 羽兎はホームズの様な帽子をかぶり、紘哉に向かって手を振った。