「――で、何か聞きたいことでもあったのか?」

接客が終わり、控室。
今日も羽兎が来ていたはずだが、姿が見当たらなかった。

「美月さん、人気投票で3位なんですね」

「悪いかよ」

「いえ、別に」

美月がムッとした顔をする。
紘哉はサラッと訂正した。

「悪くないですけど、一つ疑問があるんです」