* 「――で、何か聞きたいことでもあったのか?」 接客が終わり、控室。 今日も羽兎が来ていたはずだが、姿が見当たらなかった。 「美月さん、人気投票で3位なんですね」 「悪いかよ」 「いえ、別に」 美月がムッとした顔をする。 紘哉はサラッと訂正した。 「悪くないですけど、一つ疑問があるんです」