* 「ミユキさんは、どんな人がタイプなんですか?」 別に興味はないが仕事なので聞く。 紘哉はこんな事をずっと続けている美月に、心の中で感心した。 「え?あたしは――」 「もちろん、俺だろ?」 そっぽを向きながら美月がボソリと言う。 ミユキは、恐る恐る彼の顔色を伺った。 「違うの?」 「ち……違わない……」