「それで……」 「まぁ、簡単に言えば普通の喘息と見分けがつかないんだよね。 アスピリンがってつくほどだから、アスピリン関連の薬品は使えないよ」 「なるほど……」 「そのくらいかな?後は専門的な話になっちゃう」 「ありがとうございます」 紘哉は頭を下げた。 アスピリン喘息。 思わず浮かんできた単語を言ってみた。 これが事件と関係しているのか。 彼には分からなかった。