「うーん……アスピリン喘息ねぇ……」

怜は困ったように顔をしかめた。
そして、一つの質問を紘哉に投げ掛ける。

「紘哉くんって理系?文系?」

「文系です」

何度『文系』と言う言葉を発したのだろう。

紘哉の答えを聞くや否や、怜は困ったように頭を掻いた。

「そっか。分かった。
アスピリン喘息って言うのは喘息の種類だよ」