太陽が頭上に来た頃、紘哉はある場所を訪れていた。

ドアを開けると、ドアベルがカランと鳴る。

カウンターには一人の女の人が立っていた。
彼女は紘哉を見るなり、小さく笑った。

「いらっしゃい。ここの所頻繁ね」

「まあな」

返事をしながら彼はカウンターに近寄る。

「また睡眠薬なの?体に悪いよ」

そう言いながらも彼女の顔は楽しそうだ。