『まぁ、そう言うわけさ。シャラオはこれを聞いて驚いたんだろうな』

「恐らくそうだと思う」

『仮にあの薬を《へんちゃん》と置く。
被害者は偏頭痛で、その《へんちゃん》を飲んだ後に殺された、ってのが俺と警部の見解』

「なるほど……」

二人の推理は一理ある。
一理どころか、ほぼ正解に近いだろう。

「……前言撤回。お前は刑事モドキじゃ無かった」