「これは密室なのじゃよ!!」 事件現場についた山田は、高らかに宣言した。 「……」 水を打ったように静まる現場。 捜査していた捜査官も、一斉に山田の方を振り向く。 紘哉はいたたまれない気持ちになり、そっと言った。 「山田さん、この場では自重してください。一応第一発見者って一番疑われやすいので」 「なんじゃと?」 「オマケに密室宣言すると疑われる可能性が格段に高くなるのでご注意を」