いつもクールな結夢。
いつも頼りになる結夢。
毒舌だけど、本当は優しい結夢。
あたしを心配して言ってくれてるのは痛い程分かった。
“見損なった”
あたしの失言。
でも、叶チャンをあんな風に言うなんて許せなかった。
周りから見たら、確かに叶チャンはそう見えるのかもしれない。
でも違うんだよ。
きっと、叶チャンも悩んでるんだよ。
叶チャンは優しいから。
恋は盲目とはよく言ったもので……
それはあたしの欲目なのかもしれないけど、あたしは叶チャンを信じてる。
結夢は、それを一番分かってくれていると思っていたのに。
「結夢のバカ……」
涙が少し流れたけど、まだ謝る気分にはなれなかった。