おじさんの再婚を喜べなくて。
鍵穴まで塞いじゃった気持ちは、どこからかとめどなく溢れてきて。
でも、その溢れた気持ちの行き場所なんて何処にもない。
だからその気持ちが何処に行くのかなんて分からないし、あたしはただ、黙って見ている事しかできない。
ううん、見ている事しかしちゃいけない。
この気持ちを叶チャンにぶつける事も、誠に分かってもらう事も、しちゃいけない気がする。
ねぇ、遅すぎたんだよ。
この気持ちが恋なのか、愛なのか、情なのか――…
考える事。
恋が愛にならない事が、悪いなんて事はないよね。
愛が全てなんかじゃない。
だって恋だって、特別って気持ちにはかわりはなくて。
それでもどうして、最終的には愛を求めるんだろう。
愛が残るんだろう。
愛は情と二つで愛情になるけど、恋は恋情にはならないから。
恋は愛にならなかったら、それでおしまいなのかな。
恋愛の最終地点は、愛なのかな。