「う、うううん!イイよッ!!」


仲直りだよね!



あたしは机に手をついて、勢いよく立ち上がった。

あまりに勢いよく立った所為で、椅子が倒れたような気がしたけど気にしない。


叶チャンはそんなあたしを見て笑って、

「ほら、行くぞ」

て、机の脇に掛かっていたあたしの鞄を持って歩き出した。



――ドキッ



そんな行動を当たり前の様にするから、また叶チャンの事が大好きになって……


ほら、こんなにドキドキして、幸せな気持ちになれるのは、やっぱり叶チャンにだけ。


この気持ちを抑えなきゃならない歯痒さを、必死で押し込めた。


「ま、待ってぇ!」

そしていつもの様に、叶チャンの背中を追い掛けた。