叶チャン……


わざわざ来てくれたんだ。


その顔に少し怯えながらも、来てくれた事が嬉しかった。

そして、一番伝えたい言葉を考えた。


「ごめん…。叶チャン、あの……」


でも、どうしても次の言葉が出てこない。


笑顔で、

「ごめんね。叶チャンの迷惑になるような事はもうしないから。これからも幼なじみとして仲良くしてね」

って言うつもりだったのに。

今日一日、ずっと頭の中で考えてたのに。



「あの…ね……………」




「………………………」




気まずい沈黙が流れる。




どうすればイイのかな。


もう、自分の不甲斐なさに泣きたくなった。