「叶チャン、幼なじみ以上を求めるあたしは、ウザいよね……?」




叶チャンはそう言ってたよね。


あたし達の関係は、幼なじみ。






叶チャンは、あたしの問い掛けに答えてはくれない。




「ねぇ、ウザいって、言ってよ……」




言って。



そうしたら、あたしは本当にキッパリ、諦めるから。



鍵穴だって塞いじゃうから。





「お願い……ねぇ、言って……。言ってよぅ!」



あたしは、俯く叶チャンの肩を掴んで揺すった。



それでも叶チャンは何も言ってはくれなくて。




「言ってったらッ。幼なじみ以上を求めるお前なんかウザいって!言ってよ!」



目から涙を溢れさせながらも、あたしは叫ぶように訴えた。


それと同時に、叶チャンを揺する力も大きくなった。