無意識に叶チャンの番号をダイヤルしている事に気付き
電源ボタンを押して携帯を閉じた。
だからあたしはダメなんだ。
甘えてばかりで
今だって叶チャンに迷惑掛けるなってメールがきたのに、それを理由に、また叶チャンに迷惑を掛けるところだった。
ベッドに横になり、また携帯を開く。
誠からのメール、返さなきゃ……
受信BOXを開いて、内容を確認する。
『まぁこんな下らない話はイイんだよ。
そろそろ本題に入るけど、のんマジで元気なかったじゃん?俺何でも話聞くから!無理すんなよ(^-^)』
なんで
何でこんなタイミング……
誠の気遣いが嬉しくて流れた涙を拭い、返信メールを作成する。
『ありがとぅ、あたしなら大丈夫だょ(^_-)
ただね、色々考ぇる事があってさ。恋愛って難しぃょね(-.-;)』
なるべく平静に、落ち込んでいる事がバレないように気をつけてメールを作成し、送信ボタンを押した。
そして携帯は閉じず、あたしは誠からのメールを何度も読み返した。
て、何やってんだろ。
ちょっと傷心で、ちょっと癒されたからって…
癒されたけど……