じゃあ、どーして……
どーしてあたしの事はフッたの?
「あたしは、叶チャンが好きだよ」
「……………………」
「あたしとは……あたしとは付き合えない?」
あッ……と思った時には、遅かった。
思ってる事をつい口に出しちゃう、あたしの悪い癖。
でも何か……
何か言ってよ………
「ウザい、おまえのそーゆうの」
ずっとハンバーグに夢中だった口は、目は、手は動きを止めて、無表情ながらも美味しそうに食べていた顔も、冷めた表情に変わった。
「ご……めん」
その表情に耐えられず、あたしも手を止めて、俯きながら謝っていた。
「早く帰れば?」
えっ……
「……ごめん。じゃあ、また明日夕ご飯作りに来るから、一緒にかえ……」
「無理」
震える声で言うあたしの言葉。
言い終わる前に、言わなくたって……
さっき、いつでも来いって、毎日でもイイって……
「幼なじみ以上を求めるおまえはウザい。俺らはただの幼なじみだ」