2人で寝室に向かうと、後ろから斗真が着いて来た。



宗次郎は何も言わず私の腕を掴んだまま、ドンドン歩いて行く。




斗真、何で後ついてくるのよ、とっとと帰ってよ。




宗次郎も何か言って、私は振り向かずに小走りして、宗次郎と寝室に向かった。



「狭い部屋だな、ベットじゃないと俺は寝れないんだけど、今日は我慢するか。」




宗次郎が私の手を離した。



宗次郎と斗真が寝た間に、私に寝ろと言うの?




もしかして、どっちもバカ男だった。




「今直ぐに、どっちか選んで。」



この状態で今な訳。




それはどうかと思いますが。



2人の間で揺れてる私が、一番悪いに決まってる。




「明日美、同情はいらない。明日美が一緒にいたいのは誰だ。」




宗次郎は私の気持ちを分かってるんでしょ。



斗真から逃げたくて、宗次郎を選んだのも分かっているんだよね。




ごめんなさい。





宗次郎、本当にごめんね。