「あっ、希衣だ!おはよー♪」


那都ぬ対して嫌悪感を抱いていたら、まさかの山西まで登場。凉菜は俺達を残して、山西のところへ向かった。


「残念だね、彼氏くん♪」


「元はといえばお前が始まり」


「そんなぁ!普通に登校してただけなのに…てゆうか、学校付近でイチャイチャしてる君たちが悪い!」


「イチャイチャはしてない」


「嘘つけ。優輔、かなり嬉しそうだったぞ?」


そんなに俺は、心の感情を隠せなかったんだろうか?


ふと、山西にケータイを開きながら騒ぐ凉菜を見た。


ん?アイツ、早速待ち受け見せてんじゃん。


………最悪。


もう他の奴に見られた。俺の七三分け姿まで。


「どうしたんだ、優輔。眉間に皺が寄ってるぞ?」


「……何でもない」