「ふぁ…眠い」


授業中。もう何度目の欠伸をしただろうか?ってくらい欠伸をする俺。


ノートに書いている字を見てみると、ヘロヘロな文字がたくさん。いかにも、授業が眠たかったです的雰囲気が表れている。


ふと、前方へ視線を向けた。ちょこんと座っている小動物の彼女が何やらガサゴソしている。


………何やってんだ、アイツ。


じぃっと見ていると、隣の席の女子に小さな紙を投げた。そういえば、隣の席は凉菜と仲が良い山西希衣(ヤマニシキイ)だった気がする。


山西が紙を開いて読み終えた後、凉菜と2人で顔を見合わせて笑った。


何がおかしいんだろう。てゆうか凉菜の奴、ちゃんと授業聞けよ。じゃないと当てられ…


「はい、大宮。この問題に答えなさい」


ほーら、やっぱりな。