「…いや、自分の体調管理ができないなんて、ただのバカ…、か」

「ん?」

「いえ、なんでもないです。…ベッド、借りますね」

「えぇ、どうぞ」




自分でも気づかなかった自分の変化を、佐藤は気づいた。

そう思うと、ますます体温が上がってしまう気がした。


しかし、薬を飲んで、海里さんの言う通りに保健室で休んだら、次の日にはすっかり回復していた。
早い回復に、佐藤には嫌な顔をされたが。



ちょうど長い回想を終えると、赤だった信号も青に変わった。