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「……ひゃあっ!」


いつの間にか寝ていたらしい私は、額に感じたいきなりの冷たさに目を見開き、悲鳴を上げた。


「あ、悪い。冷たすぎたか?」


そう言って私の顔を、申し訳なさそうに覗き込んだのは間宮先生だった。


「…び、びっくり…しました」

「悪かった、タオルを取り替えようかと思って。まだ熱があるんだろ?」

「…らしいですね」


永瀬先生が出ていったのは、何分前だろう。

時間感覚がなくなっていて、今が一体何時なのかもよく分からない。