それから何日か経ったあと、お母さんは話してくれた。
「繭にはまだ分かんないと思うけど、話すね。お兄ちゃんはね、天国に行ったのよ。悠太君がね、お兄ちゃんの心臓にナイフ刺して、お兄ちゃんを天国にいかせたのよ。だから、繭は悠太くんに近づいちゃだめよ!」
泣きながら繭に話していた。
悠太は、ヒーローごっこと言ってナイフを取り出してグサッと胸を一突きにしたらしい。
繭たちは、さようならも言わずにこの街を出た。
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