玲子と初めて会ったとき、

栄治はまだ制服が体に馴染まない中学1年で、玲子は、

店主と言うにはあまりにも若すぎる20歳を幾つか過ぎたばかりの小娘だった。



 2人の出会いは、レストハウスリーシュコードがオープンして半年ほど経った頃のことだ。



 アルバイト先を探していた栄治は、誠の紹介で玲子を訪ねていた。



 栄治は、まるで時間を早回ししたように、大人になった姿でそこにさらりと立っている。