「あのとき、栄治のパラダイスを汚した私がどうしても許せないなら、

何されても仕方ない。



 自分が無用心だったと思って、それは我慢するよ。

だけどあんたの浮気相手にはなれない。



 ……今度こそ、作るんでしょう?

 ごっこ遊びじゃない自分の家族」



 そしてプラチナの輝きが宿る、火傷と切り傷だらけの左手を取る。