「だって、好きならそれしかないだろ?!」 栄治も、玲子の身体の上で語るには不自然すぎる言葉を吐く。 志保と、娘の愛。 やっと20歳になったばかりの栄治は、2人を守るために、 あんなにも夢中だったサーフィンを捨てたのだ。 玲子は、ホームドラマのような暖かい家庭が、 決して口には出さない栄治の夢だったことを思い出していた。