「……俺はガキだったんだね。
 
 先輩と誠さんは永遠だと思ってた。

 まさか、こんな形で、もう一度先輩と向き合うときが来るなんて思ってもみなかったよ」



 そのとき、栄治の熱い掌が玲子の肩に素早くかかり、

その身体を床に押し倒す。



振り払おうとした玲子は、両手首をつかまれ、

張り付けの形で押さえ込まれた。



 肺の上に栄治の体重がかかり、身動きができない。